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オルタメ

エロだけでない新ジャンルの金字塔的作品ガンツ

ガンツはどこにでもあるような青春ストーリーとは大きく異なる特徴を持った物語である。
主人公、玄野計が死亡する第1話から紡ぎ出されることからも、その事をうかがい知る事ができる。

何故このような異質な物語が、映画化までされる程の魅力に溢れているのだろうか。それはガンツを構成する刺激的な要素にあるのではないかと思う。

第一に、性的な表現力の卓越さだ。従来の青春ストーリーは、モテない男子高校生が出てきてはヒロインを追いかけ、時々出てくる下着姿に戸惑うという事が多く見受けられた。
しかしガンツは異なる。非常に魅力的かつ性的なルックスの女性が数多く登場し、主人公も躊躇いなく男性の心の内を述べていく。ここにあるのはイヤらしさではなく、ある種の爽快感とも言えるカタルシスではないだろうか。女性を絵が上手くタッチの巧さには女性ファンからも支持されている。

第二に、使命感である。
主人公達は謎の存在ガンツ与えられたミッションをクリアしなければ、生き返る事ができないことになっている。その為、常に命をかけながら、異星人と戦う事になる。そして、その度に仲間達との協力だけでなく裏切りにも合いながら成長していく。ありがちな学生の青春物語ではない。

そして、最後の要素に、ミステリーが挙げられる。
ガンツは誰が作ったのか、何の為に異星人と戦うのか、自分はどこから来たのか、そして人間とは何なのか。そういった哲学的命題までが最終巻までに、伏線回収という素晴らしい形で解き明かされていく。
青春だけでなく、戦いだけでなく、そしてエロだけでない新ジャンルの金字塔的作品ガンツ。今後これを打ち破る作品は現れないのではないかと言えるだろう。

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